ブックタイトル広報あぐに2号

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概要

広報あぐに2号

(第2号)粟国村広報昭和56年3月1日可能性を伸ばすチャンスを与えよう粟国小学校五年担当野原廣子離島なるが故に、子供達の充分伸びる機会が得られなかったとしたら(あるいは、与えられなかったとしたら)、それは、ひとりひとりの子供にとって(ひいては社会にとって)、大きなマイナスであり、不幸なことであると思います。どこまで飛躍するか、はかり知れない子供達に、「離島だから…………。」という事だけで学習のチャンスを与えなかったり、そのような機会と絶縁状態においたりしたとしたら、それは、どう考えても教育的とは言えないのではないでしょうか。子供達の発達にプラスになる事なら、まわりの者は、それに向けて真剣に努力すべきであると思います。今回の糸満地区童話大会への学校代表派遣も、そのような話し合いの中から決められたことでした。離島にとじ込もっていることは、ややもすると、離島=劣っているもの、中央=素晴しいもの、というような、いわゆる中央コンプレックスに陥りがちになります。そのことが、子供達をことさら引っ込み思案にさせ、いよいよ力の充分な発輝を難しいものにしてしまう結果になることがしばしばあります。しかし、我が粟国校の代表は、どの子も堂々たる話しぶりで大奮斗し、上位の方で活躍していました。他校に比して、勝るとも劣らない話し方は、審査員間でも好評でしたし、最優秀賞に入賞し、中央大会にまで参加することができた上地なをみさんの堂々たる話しぶりは、中央大会においても決してひけをとるものではありませんでした。「やればできる!!。」代表に選ばれた子はもちろん、選ばれなかった子供達にも、自信と勇気を与え、今後一層の向上心を起させる刺激になり得たのではないでしょうか。予算措置等で派遣費用等を御配慮くださいました教育委員会の方々、熱心に応援してくださいました村民の皆様に御礼を申し上げます。!!!!