ブックタイトル広報あぐに4号

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概要

広報あぐに4号

昭和57年7月1日粟国村広報(第4号)島に帰って社会科・美術担当(三年担任)末吉良治個人的には一、今までできなかった分をも含めて親類孝行をしたい。二、島の方言を聞げるようになりたい。という目標をもって、一日一日を大切にがんばっていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。この島で生まれ、この島で育った私は、なつかしのわが家、学びの学校、暖かく見守ってくださった人々と接しながら仕事できる教識の道を歩めることに感謝しています。島で生活しているといよいよ内からわいてくるものを感じます。そして、いつか読んだ「潮騒」の主人公新治君のいったことを思い出します。「島の暮しはどこよりも平和で、どこよりも幸せになるように、力をあわせるつもりでいるんや。そうせんと島のことを誰も思い出さなくなるによってなあ。どんな時世になっても、あんまり悪い習慣は、この島までこんうちに消えてしまう。海がなあ、島に要るまっすぐな善えもんだけを送ってよこし、島に残っているまっすぐな善えもんを譲ってくれるんや、そいで泥棒一人もねえこの島には、いつでも真心やまじめに働いて耐える心樹や、裏腹のない愛や勇気や卑怯なところはちっともない男らしい人が生きとるんや」島の子のもっている純心な心、人を信じる心、先生方についていって鍛えてもらうんだとする素直な心、向学心に燃え自分をきり開いていく心、まじめに働いていく心、後輩であり、教え子である生徒が自分の教哉生活の中で誇れる教え子として育てていきたい。(24)