ブックタイトル広報あぐに20号

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概要

広報あぐに20号

5広報あぐに平成17年夏季号畜産においては、肉用牛が主ですが、これまで村民牧場として2ヵ所整備し、直接村が運営しております。肉用牛を振興する上で、農家育成が重要だと考えており、中核的農家やこれから畜産業を志す農家の方々とも相談し、農家育成の為の事業導入にも努め、若者が夢を持って農業を営むような態勢づくりを進めていきたいと思います。漁業関係については、これまで港湾の一角の狭隘な場所で施設も老朽化しており、新たな施設整備も行われずに今日まで至って漁業活動を強いられて参りました。漁民の念願であった漁港も平成13年度において漁港基盤は完成し、平成14年4月に粟国村へ引き渡され、平成15年度において、漁船保全修理施設を整備しておりますが、漁業を営むにしては十分機能しておりません。現在港湾内にある漁業施設は製氷、貯氷能力が低下し、漁業する上で漁師の必要な量の氷が供給出来ずに漁師は独白で対応せざる状態です。このため、早急に取り組む事業として水産物鮮度保持施設の導入は重要課題として進めていきます。ご承知の通り粟国島は周囲は絶好の漁場であり、有効な資源を活用し、新鮮な海の幸を提供するにも新鮮さが求められており、鮮度保持施設はどうしても導入しなければならないと思います。このため就任以来事業導入について、農林水産部長へ現状を説明申し上げ施設の導入について要請も行いました。県からの返事は厳しい状況であったため、那覇防衛施設局へも表敬し、事業部長へ製氷、貯蔵施設の要望をおこないました。施設局といたしましては、18年度へ向けて村とともに条件整備を行って行きたいとの返事を頂きました。今後益々厳しくなる財政事情ではありますが、漁業関係事業においては、これから本格的に取り組んでいきたいと考えております。漁港が機能して行くには、荷捌き施設や加工施設、漁民の技能向上を行っていける漁民センター等、又、海の資源も無限ではありませんので、今後、育てる漁業等も視野に入れ、養殖場の整備も検討して行かなければなりません。いずれにしても漁業に関してはこれから必死に取り組まなければならないと思っております。これだけの事業を抱えており、1年1年着実に実施出来るように国や県に対しましても引き続きお願して行きたいとおもいます。又皆様方のご協力も合わせてお願いします。村内にはまだまだ手つかずの自然が残っており、都会の若者も自然の中でゆったり過ごせる素朴さと癒しを求めて離島へ足を運ぶ者が増えております。村内には独特な自然景観や自然を生かした農村公園、又、東海岸沿いの保安林帯には遊歩道も整備されており、これらを活用したグリーンツーリズムや都市地域の子供達をターゲッ卜にしたふれあい農園を設置し、子供交流型観光など、自然と農業をリンクした観光を振興していきたいと考えております。粟国村は、島全体が観光資源で、無限の可能性を秘めておりますので、今後も村のホームページ等を活用して大都市へ情報発信していきます。今年度にADSL設備の整備事業が県主体事業として始まりますので、整備が完了すれば、今までのインターネッ卜回線が大容量となり通信速度が速まりますので、掲載写真等の通信時間が短縮でき、観光情報発信への一助になります。近年においては、自転車を利用したゆったり型の観光客が増えております、(5)漁業振興策について畜産業の振興について粟国の黒糖は直火炊製法として風味が好評で人気も高い商品の一つですが、製造から数ヶ月たつと風味に変化が表れて参ります。このようなことから周年をとおし品質の劣らない、粟国産有機黒糖の固形商品を検討して行きたいと考えております。又、周囲は豊富な海洋資源に恵まれており、豊かな海の幸を加工技術して有効に生かし特産品の研究、開発を行い産業等の育成を図って行きたいと考えております。これらは、内閣府の事業でソフトを中心とした2ヵ年継続事業となっておますので、各分野の専門家等も交えて進めて参ります。産業育成について観光産業の振興について終わりに平成17年の村政運営に関する基本的な考え方と、諸施策の一端を申し述べて参りましたが、年々、厳しくなる財政状況の中で、村民のご要望に十分に応えることはできませんが、予算の執行にあたっては、予算の効率的運用を図り、職員共々、村民の福祉の向上に努めて参る所存であります。議員各位の今後も変わることのない積極的なご協力、村民の皆様の深いご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、平成17年度の施政方針といたします。おことわり掲載文は、平成17年第2回粟国村定例議会における発表をそのまま引用しています。