ブックタイトル広報あぐに22号

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概要

広報あぐに22号

広報あぐに(5)平成18年若夏号大干ばつに遭い、農家の皆様には大きな痛手となっております。沖縄農業においては、台風、干ばつは避けて通れない自然災害で、今回の40余年ぶりの大干ばつに、さとうきびは立ち枯れの状態まで至っております。土地改良事業等により、かんがい用溜め池は完成しているものの、水の運搬やかん水となると焼け石に水で、十分な対応ができない状態でありました。今後は、干ばつに関係なく水を使った農業を推進するためにも、畑かん事業の前倒しに向け、関係機関に働きかけていきたいと思います。(エコファーマーの推進について)平成14年度より、さとうきび有機栽培実証展示ほを設置し推進してきましたが、平成17年3月に、もちきび・玉ねぎ・島ラッキョウを対象としたエコファーマー農家22戸が誕生し、平成17年度に、さとうきびを対象とした農家3戸が新たに申請をしており、消費者のニーズに応えるべく安全で、安心してもらえる農産物の供給地として、一歩一歩進めてまいりたいと思います。(畜産の推進について)本村の畜産は、肉用牛が主体となていきたいと思います。水産業の振興についてつております。肉用牛の生産安定を図る上から畜産農家の畜産基盤整備事業を積極的に推進し、又、協力できる分野においては、協力し応援したいと思います。畜産の活性化を図る観点から県OBの畜産分野の専門の先生にお願いし、村の畜産アドバイザーとして、平成17年7月より活躍していただき、繁殖率の改善、仔牛の育成、草地の指導等とあらゆる分野において、農家や村民牧場の技術指導にあだっておられます。昨今の畜産にまつわるニュースは、今や世界規模となっており、牛のBSE問題でアメリカからの牛肉輸入がストップして物議をかもしている所です。又、鳥のインフルエンザも人間に感染するウィルスで国内においても安心できるものではありません。これら伝染病対策や村内畜産の足腰の強化を図るためにも、平成18年度も引き続き、畜産アドバイザーのお願いをしております。現在、県内の肉用牛仔牛は、高値安定で取引が行われており、肉用牛の増頭を図る上からも県においては、優良雌仔牛の保留を農家へ働きかけている状態で、村においても優良雌仔牛の保留について、農家へ協力を求め水産業については、漁業者が安心して操業できるよう製氷施設の導入について、関係機関へ要請して参りました。おかげさまで、平成18年度において、製氷・貯氷施設実施設計を行い、平成19年度事業完了予定の運びとなりました。又、海産物においては、加工品等、特産品も生産できていない状況ですので、地域内で水揚げした海産物について加工し付加価値を高めた商品開発に努めたいと思います。観光産業の振興について近年、国民の価値観の多様化や余暇時間の拡大等に伴うライフスタイルの変化によって、観光に対する需要が増大しています。又、楽しみ方も自然の中で癒しを求めてゆったり過ごす傾向が強く、このようなことから本村は、島ごと観光資源となる無限の可能性を秘めております。島の観光名所において、ストーリー性を描き、美しい珊瑚の海や落ち着きのある集落風景並びに独自の伝統文化等をホームページやITを活用し、大都市圈へ発信し、島のピーアールに努めていく所存です。IT事業においては、平成17年度で、ADSL設備も県の事業として整備されております。完了後は、インターネット回線も大容量となり通信速度も速まり写真等の通信時間が短縮でき、観光情報発信の一助になるものと確信しています。終わりに平成18年の村政運営に関する基本的な考え方と、諸施策の一端を申し述べて参りましたが、年々、厳しくなる財政状況の中で、村民のご要望に十分に応えることはできませんが、予算の執行にあたっては、予算の効率的運用を図り、職員共々、村民の福祉の向上に努めて参る所存であります。議員各位の今後も変わることのない積極的なご協力、村民の皆様の深いご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、平成18年度の施政方針といたします。おことわり掲載文は、平成18年第1回粟国村定例議会における発表をそのまま引用しています。