ブックタイトル広報あぐに33号

ページ
3/10

このページは 広報あぐに33号 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

広報あぐに33号

(3)平成22年9月号あぐに8 4●.5●水木.6●金ヤガンウユミが行われました村では、毎年旧暦の6月24日、25日、26日の3日間を通して行われる「祭り」です。今年は8月4日(水)、5日(木)、6日(金)に行われました。6日の最終日には、一般の人たちも参加し健康祈願や、子宝祈願を行う日となっており村の住民をはじめ多くの観光客が訪れました。夜のイベントでは、奉納相撲、シンガーソングライターの伊禮麻乃さんによる野外ステージ、最後には花火も行いヤガンウユミ最終日は盛大に盛り上がり幕を閉じました。そこで、野厳折目(ヤガンウユミ)の由来について説明します。その昔、島の北側の野厳原(ヤガンバル)で毎年6月(旧暦)になるとそこに居る荒ぶれた神様に畑の作業にきた人々が目玉をえぐられたり、鼻をそがれたり妊婦は流産さなきじんせられたりしたそうです。困った島の人々は、沖縄本島北部の今帰仁城の王様に何とへしきうふしゅか治めて下さいとお願いに行きました。王は家来の平敷大主にこの荒ぶれた神を治めるように命じました。平敷大主はバーイ(千魚)、粟や酒(ミチ・そてつの実を発酵さやがんばるせたお酒)を準備させ島のノロ(神人)達といっしょにその荒ぶれた神を野厳原から拝所のイビガナシーまで誘い出し、用意したバーイやお酒でもてなしました。その後この荒ぶれた神も島の人々にわるさをしなくなったそうです。それで、毎年旧暦の6月24日、25日、26日は神を鎮める祭り「ヤガンウユミ」が行われてきました。古来は神を鎮める祭りでしたが、現代は、島の繁栄と人々の健康祈願が主のようです。ヤガンウユミ説は数説ありますが村史などを参考に1説を紹介しました。