ブックタイトル広報あぐに43号

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概要

広報あぐに43号

(7)平成23年8月号あぐに粟国診療所医師:島袋彰予防接種情報・任意予防接種、打たなくても大丈夫って考えていませんか?◆今月も予防接種に関する情報を提供いたします。小児の予防接種のうち、BCG、3種混合(DPT)、日本脳炎、麻しん風しんなど定期予防接種などありますが、定期以外、すなわち任意(希望があれば接種可能)の予防接種の情報をお聞きしたことはございますか?病院における医療水準は世界トップクラスの我が国ですが、予防接種・ワクチンに関しては制度が未熟で国民への啓蒙不足が顕著であり、しかも一般の方に適切な情報が届きにくい状況が長期的に続いています。インターネットが普及し、情報検索を自由に行えるようになった現代でもこの事実が当てはまります。普及が遅れているいくつかのタイプを紹介します。以前にも、経口ポリオワクチンに伴う副反応(ワクチン関連麻痺)がメディアで大きく捉えられ世間を騒がせたことがありますが、ワクチンという医薬品の非常に稀な副反応のケースが大きく報道されたものです。しかし、日本脳炎やポリオに罹患した子の後遺症が取り上げられて、その悲惨さが報道されることはほとんどないように思われます。ワクチン接種による予防が可能な病気にかかり死亡・後遺症を残す確率を知れば、予防接種を行わない選択をすることでお子さんをより大きな危険にさらしていることに気づいていただけるかと思います。テレビや新聞といったメディアを通して流れる、ともすれば偏った情報に流されないように気をつけていただけると幸いです。B型肝炎なじみの薄い病気かもしれません。夫婦の間、親子、または若者同士で人間の通常の生活(主に血液・体液)を通じて、B型肝炎ウイルスは感染します。もっとも多いのは20-30代の男性です。ひとたび発症すれば肝臓に大きなダメージを与え、肝炎・肝硬変・肝細胞癌などで死亡にいたる人も少なくありません。死を免れても肝臓移植が必要になることがあります。国の定める定期予防接種には含まれておらず主に医療者のみの接種をうけていますが、一般の方にもぜひおすすめします。新生児であれば生後2ヶ月から、乳幼児・大人でも未接種の方は接種が推奨されます。3回接種です。3種混合(DPT:ジフテリア、百日咳、破傷風):成人に対して破傷風は土壌や動物の糞便中に存在する破傷風菌が、皮膚の傷口から体内に侵入し感染します。ひとたび感染すれば、顎が開かない、全身の筋肉が硬直・痙攣を起こし、呼吸ができなくなります。早期治療を行っても人工呼吸を用いた集中治療管理が必要となり、有効な抗生剤はありません。病気にかかる人の医療費はもとより身体的負担は大変なものです。畑仕事をする方、家畜を扱う方にはぜひおすすめします。1968年以前に出生された方は予防接種として受けておらず、免疫を持っていないとされています。接種は計3回になります。水痘(みずぼうそう)帯状疱疹ウイルス水痘は粟国ではあまりみません。しかし、重症化しやすい病気です。肺炎、肝炎、髄膜脳炎などを合併することがあり、また妊婦で水痘に罹患すると重症化し胎児も母を通じて感染します。胎児には奇形を残す可能性が高くなります。水痘の治癒後、ウイルスは消失するわけではなく神経に長く住みつきます。これが結果的には帯状疱疹になります。予防接種により、帯状疱疹予防も可能です。接種は1回です。おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)おたふくかぜウイルスによりほっぺが腫れる病気です。ひとたびかかれば次はかからないから大丈夫、って思っていませんか?実はおたふくかぜにかかる児は難聴を合併することがあります。一部は髄膜炎になります。死ぬことは稀と言われておりますが、ひとたび難聴になれば治療しても治らず、一生背負っていかないといけない怖い合併症です。任意となっていますが、接種をおすすめします。1回です。適切な情報を得るためにはVPDウェブサイトの紹介インターネットまたはiモード/ezwebを通じて検索が可能な方は、「VPD(Vaccine preventable disease:ワクチンで防げる病気)」で検索をかけてみて下さい。現在、日本で推奨されるワクチンの種類、またそのワクチンの役割などについて詳しく解説されています。ヒブワクチン、小児肺炎球菌ワクチンが導入され、さらにB型肝炎、新規に承認されたロタウイルスワクチンなどを含める場合には予防接種は生後2ヶ月の時点から始めなければなりません。生後2ヶ月からスケジュールに沿って行うためには、出産前からスケジュールについてお母さんが勉強する必要があります。今後、診療所でも妊婦さんに情報を発信していきたいと考えます。不明な点がございましたらいつでもご相談下さい。不明な点は診療所までご連絡ください。*粟国診療所*TEL/FAX 988-2003